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2012年09月01日(土) by スポンサードリンク [ Edit ]
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ドロップス

 練習の嫌いな子供だった。そして楽譜の読めない子供だった。
 それでもピアノを弾くことは大好きで、先生と一緒に過ごすレッスンの時間が嬉しかった。あまりの練習のしなさに叱られる(呆れられる)ことが多かったけれど。

 ゆりちゃんのは本当に耳学問ねぇ。
 先生がお手本に弾いてくれたメロディだけを頼りにして、楽譜もろくに見ないで弾く私に、驚き半分、呆れ半分で先生が言っていたを覚えている。

 覚えていることは他にもたくさん。

 ソルフェージュ(譜面を見ながら、その通りにドーミーソファミーと歌う。)が苦手で、横で一緒にレッスンをする友達が歌うのを聞きながら、半拍ほど遅れて歌っていたこと。
 冬、友達と一緒になって教室へ向かう雪道を掘って落とし穴を作ったこと。
 あまりにも練習をしていなかったので、瞼に虫さされ薬(夏になると教室に常備する、スカスカする薬。)を塗って泣き落としをしようとしたこと。

 それからドロップ。

 レッスンが終わると、先生はいつもピアノの上に置いてある缶に手を伸ばす。振ると慎ましくガランと鳴る。サクマのドロップス。
 色付きの磨りガラスみたいなドロップス。
 レッスン後のご褒美だった。


 スーパーの駄菓子コーナーを覗いていたら、そんな懐かしい昔のことを思い出した。
 十年ひと昔というから、ふた昔以上前のことだ。




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2006年08月01日(火) by yuri [ Edit ]
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贅沢な時間

 知り合いが開いている紅茶専門店に時々顔を出す。英国風で、なんだか「贅沢」な感じのするお店。先日はそこでアフタヌーンティーを楽しんできた。

 人からサーブしてもらう紅茶。
 もてなしのために飾られたテーブル。
 目の前に置かれた3段のティースタンド。
 心が躍る。嬉しすぎて。


 一番最初にテーブルに置かれたのは、脚付きの小さなグラス。可愛らしい黄色から淡いローズピンクへのグラデーションが綺麗な、ひんやりと薔薇の味がする…紅茶。

 そしてお待ちかね。ティースタンドのプレートに手が伸びる。
 1段目は、野菜やハムやクリームチーズのサンドイッチが3種類。付け合せの生ハムとチーズ。
 2段目は、ベーコンのキッシュとスコーン。いちごジャムとクローテッドクリーム添え。クローテッドクリームに目がない私にはたまらない。当然たっぷり付けて食べる。
 3段目、一番上にはデザートたち。ブランデーのたっぷり染みたスポンジとチョコレートムース。こっくりと濃厚なレアチーズケーキ。オレンジの砂糖漬けをのせたケーキ。そして果物。

 一緒に行った友人と紅茶のおかわりを頼み、たっぷりの時間をかけてお腹も心も満足させてきた。とても贅沢な時間。


 家に帰って、ダンナさんを相手にその日のアフタヌーンティーを語った。少しの興奮を残したまま。
 そして最後に一言。

「もうね、すごぉく美味しかったの。いつか一緒に行けたらいいのにな。」

「うーん、でも紅茶でしょ。」
 と、予想通りの答えが返ってきた。しばらく黙って、もう一度つぶやく。
「…紅茶だもんなぁ。」
 紅茶の苦手なコーヒー好きのダンナさん。ちょっと弱った表情で言葉を濁す。困らせるのは承知の上だった。


 まぁいい。
 ダンナさんの立ち入れない私の贅沢な時間があってもいい。
 この幸せを一番好きな人と共有できないのはちょっぴり残念だけど。




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2006年07月03日(月) by yuri [ Edit ]
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カスタードプリン

 この間ダンナさんの妹ファミリーが遊びに来た。午後のお茶の時間に合わせて来てくれて、おみやげのプリンをみんなで食べた。

 カスタードプリン。

 何だかんだいって、結局のところ私はカスタードプリンが一番好きなのだと思う。
 色とりどりのスイーツが並ぶショーケースの端っこで、たっぷりのクリームや鮮やかなフルーツや綺麗な包装紙に飾られることもなく、とてもつつましく佇む様が目に浮かぶ。


 小さな子供の時に憧れたのは、容器の裏にある小さな爪をプチンと折って食べる、あのプリン。
 ゆるゆると揺れるのと、色の濃く甘いカラメルと、あの甘い匂いがそのまま味になったんじゃないかと思うほどの甘い、甘い、その全てに小さな私の心はわし掴みにされていた。
 そのプリンのCMを見るたびに憧れ、食料品売り場で見るたびにわくわくした。買って食べることはなかったけれど。

 私が食べるプリンはいつも母の手作りだった。台所のテーブルにたくさんの卵と牛乳のビンが並ぶと、あぁ今日からしばらくおやつはプリンだ、と思った。
 ほろ苦いカラメルとさっぱりした甘みのプリン。それは小さな子供の私が憧れたものとは遠くかけ離れていた。
 嫌いじゃないけど、憧れの味と全然違うから好きじゃない。そう言うと、我が家の大人たち(父と母、そして姉)は「この味の良さがわからないなんて、まだまだ子供だねぇ。」と言った。


 今ではもう母のプリンを食べることはなくなってしまった。そして、あの甘い甘いプリンへの激しい憧れも、いつの間にか薄れてしまった。
 そんな時、行きつけのケーキ屋さんでカスタードプリンを見つけたのだ。

「クラシックプリン」と名付けられたそのプリンは、とろけすぎず、卵と牛乳とほんの少しのバニラの味がちゃんとする、まさしくクラシックな味だった。
 母のプリンの味がして、とてもすっきりと美味しく、どうしてこの味が好きじゃなかったのだろうと思った。
 そして、この味が好きだなんて私も大人になったのね、とこっそり思った。




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2006年06月02日(金) by yuri [ Edit ]
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むかしばなし

 私にとってミッフィーがまだ「うさこちゃん」だった頃。

 本が好きで(それは今も全く同じなのだけれど)、たくさんの本を読んだり読んでもらったりしていた。お気に入りの本もたくさんあって、今それらの本は時を越えて我が家の子供が読んでいる。それはさておき。

 憧れたものがたくさんあった。

 例えば「そらいろのたね」のそらいろのたね。
 例えば「ぐりとぐら」の大きなかすてら。ふわふわのお月様みたいな。
 例えば「ももいろのきりん」のももいろの紙。私もきっときりんを作る。キリカみたいなきりんを。
 例えば「しろくまちゃんのほっとけーき」のほっとけーき。


 実は、ホットケーキを見るたびに、しろくまちゃんのほっとけーきを思い出すのだ。この歳になっても。

 ぽたあん。
 ぷつぷつ。
 しゅっ。
 ぺたん。
 ふくふく。
 ぽいっ。

 なんともいえないあの感じ。あったかくって、美味しそうで、ほこほこする感じ。いつも憧れる。

 スーパーでホットケーキミックスを見付けて、ついつい買ってきてしまった。
 今日の3時のおやつにはホットケーキを作る。




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2006年03月22日(水) by yuri [ Edit ]
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ジャンクフード

 時々無性に食べたくなる。(ちょっとジャンクな感じに。)
 というのは、マクドナルドのハンバーガー。

 普段はそんなに食べたいと思わないのだけれど、ある日突然食べたくなってしまうのだ。思い始めると、もう食べないことにはどうしようもなくなってしまう。切望に近い感じで。

 月見バーガーが出た頃―私は大学生で、月見バーガーは初登場だった―卵とチーズに目がない私はばかみたいに月見バーガーに恋焦がれてしまった。それこそマクドナルドに毎週通うくらいの勢いで。
 しばらくすると、熱が冷めたようにどうでもよくなってしまったけれど。

 去年は、朝マックに憧れて、憧れて、憧れて、どうしようもなかった。
 仕事柄、朝はマクドナルドに行く余裕がなく、休日は朝マックの時間までに起きられない…。それでもどうしても食べたくて、ある日、朝マックに行くためだけに早起きをして(というのも、朝マックをしている店は家から車で30分くらいかかる。)ついに行ってきた。食べた。念願かなって。

 家に帰ってきたら、ダンナさんがニヤリとして聞いてきた。
「念願の朝マック、どうだった?」

「…なんか、朝一番に食べるにはちょっと重かった…かな。油で揚げてあるのは食べなくてもよかったかも…。」
「まぁ、そんなもんだよ。」

 それから朝マックには行っていない。熱が冷めたらしい。


 ところが。また無性に食べたくなってきたのだ。それこそ、今。
 先週テレビのCMで見たのだけれど、イタリアンチキンサンド、というものがあるそうで。もう、それからは虜なのだ。しかも「期間限定」という言葉を聞いて、私の心に火がついた。

 行かなくちゃ。
 これは今食べに行かなくちゃ。
 今会いに行かなくちゃ、次はいつ会えるかわからない。

 まるで恋だ。
 そんなわけで、恋してる私は今日、マクドナルドへ行くのだ。熱を冷ましに。




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2006年03月03日(金) by yuri [ Edit ]
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幸せの飲み物

 苦いものが苦手な私は、コーヒーよりも紅茶をよく飲む。本当はコーヒーに憧れているのだけれど。(いい香りだし、なんだかきっぱりしていて格好いい感じがするから。)
 紅茶は、断然ミルクティ。それも牛乳で煮込んで作るものは最高。甘くてやわらかくて、私にとっての幸せの飲み物だ。

 紅茶といえば、3年くらい前からご褒美のように行っているお店がある。大通りから外れたところにある、こじんまりとしたお店。紅茶の苦手な主人は絶対に一緒に行ってくれないから(コーヒーもあるんだよと誘っても、彼は頑なに拒むから、つまらない。)たいていは一人で行ったり、紅茶好きの友達と行ったり。
 手作りのスコーンに添えてある桃のジャム(これもオーナーの手作り!)が美味しくておいしくて、月に何度も通ってしまったこともあった。半年ほど前には、そこで憧れのアフタヌーンティを満喫!ものすごく幸せになってしまった。

 最近はなかなかお店に行けなくなってしまったので、もっぱら自分で作っている。絶対に人に淹れてもらう方が美味しいよなぁと思いながら。
 そういえばこの間からまた江國香織の「ホリーガーデン」を読んでいる。(もう何度も読んでいるけれど。)主人公が紅茶好きで、同士のような気持ちになってしまうのだ。




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2006年02月15日(水) by yuri [ Edit ]
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