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2012年09月01日(土) by スポンサードリンク [ Edit ]
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気持ちのいい言葉

 聞いていて気持ちのいい言葉の一つに「粋」というのがある。

 粋。

 からっと乾いていて、さっぱりした感じ。そうして目立たないけれど、何かこう確固たるものがあるような、そんな感じ。
 聞いていて感じていてとても気持ちがいい。

 そんな「粋」を感じたくて今でも読み返す本が何冊か。


山田詠美「メイク・ミー・シック」(集英社文庫)
 この人が生み出す女の人たちには粋な人が多い、とずっと思ってきた。そんな人が書いたエッセイ。
 エッセイはその人の価値観がすごく出ているから、自分の肌に合う部分もあれば合わない部分もあるけれど。私の肌にはちょうどよく馴染む本だったのだと思う。

 感情の表面張力、という表現をここで知った。
 たった一言の言葉、たった一つの何かで崩れてしまう、感情のギリギリライン。
 今でも苦しくて感情の波に飲み込まれそうになる時、飲み込まれてしまった時、「感情の表面張力」をふと思い出す。あぁ、もうダメだ、と。


森瑤子「恋愛関係」(角川文庫)
 母としての姿、妻としての姿、仕事人としての姿、女としての姿。(そして時々、娘としての姿の回想。)それぞれの、困惑したり浮かれたりするところに共感しながら読んでいた。それと、あぁこんな恥ずかしいお嬢さんにはなりたくないな…と自分を戒めながら。

 大学生になって、音楽にのめり込んで、恋をして、仕事を始めて、結婚して、子供ができて。
 いつ読み返してもどこかで共感できてしまう。今まではなんとも思っていないところで新しく共感したり。
 そして読むたびに感じる凛とした空気。粋な感じ。
 いつ読み返しても、この凛とした空気に触れるのを嬉しく感じる。


塩野七生「男たちへ」(文春文庫)
 今でこそイタリアが好きになったけれど、それよりも前からイタリアとは縁があったのかな、と思ってしまう。
 以前のエントリーで紹介した本(光野桃「私のスタイルを探して」)もこの本も、イタリア人のセンスについて書かれていることが多い。なんとなく私の中にも「イタリア=センスがある・お洒落・粋」という等式が成り立ってしまっている。

 私はイイ男が好きだ。
 粋な部分があったり、どこかにセンスが光っていたり。全部が全部そうじゃなくていいから。
 そんなイイ男に見合う女になりたいものだと、常々思う。この本を読み返した時はなおさら。




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2006年07月13日(木) by yuri [ Edit ]
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スタイルを持つということ

 私は本を読むのが好きな子供だった。そしてそのまま、本を読むのが好きな大人になった。
 とにかくたくさん読んだのは大学生の頃で、今の私の半分くらいはあの頃に読んだ本でできているかもしれない。
 今でも読み返すその本たち。そんな本たちの紹介を。


千葉敦子「ニュー・ウーマン」(三笠書房・知的生きかた文庫)
 以前のエントリー「気が付けば長い付き合い」でも少し触れた本。小学校6年生で出会った、一番長く付き合っている本だ。

 持ち物の選び方、時間と空間の使い方、仕事に対する心構え、生きること全ての楽しみ方、そうしたものをこの本から学んだ。ムダを省きつつ、時にはムダを楽しむ…というような。今の私にはまだまだそのムダの見極めがうまくできないけれど。

 彼女の、乳ガンと向き合って生きたからこその強さもあったかもしれない。私はとにかくその芯のある強さにも惹かれてならなかった。
 心の強さ。自分のスタイルを貫く強さ。
 憧れる。すごく。


 スタイルというと、もう1冊。
光野桃「私のスタイルを探して」(新潮文庫)
 アルバイトをしていた時は、若いということでチヤホヤされていたこともあった。若いことだけが美徳だとは思わなかったけれど、それでも歳を取っていくことがなんだか嫌だった。
 もう○歳、また一つ年老いたよ…と同年齢の友人たちと誕生日を迎えるたびに言っていた。

 だけど、歳を重ねることは素敵なことだ。そう思える。

 卑屈にならず、受け入れて、その歳の自分を好きになって、その歳の自分を楽しむことができるのなら。
 素敵でありたい気持ちを忘れずに、努力をしていけたら。

 自分のためのファッションをどうやって見つけていくか。
 美しくあるとはどういうものなのか。(美人だとか、そういうことではなくて。)
 スタイルを持つということ。
 そんなことを感じながら夢中で読んだ。

 装うことの幸せと、素敵に歳を重ねていく希望が見えた本。




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2006年06月30日(金) by yuri [ Edit ]
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江國香織days

 ここ数日間は江國香織三昧だった。1日1作品のペースで、DVDを見てその原作本を読む…という日々。とても贅沢な時間。

 初日は「落下する夕方」。
 ゆっくりと恋を失う話で、ちょっと胸の奥が痛くなった。多分思い出してしまうのだと思う。自分が突然の失恋を受け入れられなかったあの頃を。何年もかけて静かに恋を失っていったあの頃を。

 次に見たのは「温かなお皿」。文庫版の「つめたいよるに」と合わせて。
 まだすごく無謀だった頃は、愛人の千春ちゃんに感情が入っていったけれど、今は衿子さんの気持ちが少しわかる。ような気がする。それが私の心が育った証拠だと思いたい。

 それから「きらきらひかる」。
 とてもよくわかるようで、なんだかよくわからない。多分すごく幸せなのに、どこか悲しい気持ちになる。境目を彷徨うような感じ。
 初めて出会った時もそう感じた。今も同じく。

 そして「東京タワー」。
 恋は落ちるものだ、と。
 理屈じゃない、ということを私は身をもって知っている。どうしようもないことがあるということを。だけど知っているから、相手の心が(もしくは自分の心が)いつか離れてしまうのではないかという不安も背負ってしまったんじゃないかと思う。そう思わずにはいられない。

 最後は「冷静と情熱のあいだ」。
 運命が本当にあるとしたら。運命の人が本当にいるとしたら。
 それはたった1人だけで、私にとってその人は私のダンナさんであってほしい。
 いろいろ思うところはあるけれど、私は運命の人と将来を誓い合ったと信じたいのだ。夢見るように。

 たくさんのことを思いながら、私の江國香織三昧な日々は幕を下ろした。




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2006年04月27日(木) by yuri [ Edit ]
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